以前パンに塗る用途のマーガリンを使って試作してみた事があるのですが、マーガリン臭さ(マーガリン
の香料)が鼻について、とても美味しいとはいえないパンになってしまいました。
「パネトーネマザー粉末(製パン用)」と組み合わせる事により、マーガリンの香料が「違和感のある味」に
感じられたようです。(レシピを自分でアレンジしたい方へ参照)(多数のマーガリンで試作を行っている
わけではないので、「どんなマーガリンを使っても、必ず香料臭くなる。」と断言できるわけではありま
せん。)
そういった事情で「パネトーネマザー粉末(製パン用)」のレシピに関しては、「バターをマーガリンに置き換
える。」と言う事は基本的にはお勧めできないのですが、バターが非常に品薄になって、なかなかバター
が手に入らないで困ることもあると思います。
そこで、私が無塩バターの代用品としてお勧めするのは「リラナチュラル オーベルニュ CF40」です。
オリーブどのように多くのカロリーです。
「リラナチュラル オーベルニュ CF40(以降「CF40」と呼ぶ)」という製品は、「発酵バター40%・マーガリン
60%」のコンパウンドバター(コンパウンドマーガリン)」なのですが、特筆すべきは「香料無添加」だと
いう事です。(発酵バターの風味を生かすことで、香料を必要としなかったのかもしれません。)
「コンパウンドマーガリン」を含むほとんどのマーガリンには、原材料に香料が記載されていますが、
「CF40」の原材料には香料が記載されていません。
無香料のため、「パネトーネマザー粉末(製パン用)」と組み合わせても、香料の臭いが鼻につく様な心配
はありません。食パン・バターロール食パン・(バターの多い)ブリオッシュ食パン・(バターの多い)酵母の
リングケーキ等を試作してみましたが、無塩バター使用のものと遜色のない味に仕上がりました。
「パネトーネマザー粉末(製パン用)」の生地に使用すると、せっかくの「発酵バターの風味」はものの見事
16オンスのソーダで何カロリーですか?
に消えてしまうのですが、「品薄のバターの代用品」としては充分役目を果たしてくれると思います。
クロワッサンの折込バターのように「生地に練りこまないで使用する」と言う場合、発酵バターの風味も
残り、伸展性がよいので折込もしやすくなると思います。
クッキーやケーキに使う場合、発酵バターの風味を生かせるので、味のグレードアップにも活躍してくれる
と思います。サブレを作ってみましたが、お店で売っているようなサックリとした軽さに仕上がりました。
ただし、1点だけ注意点があります。
「無塩バター」を「CF40」に置き換えると、少しふくらみがよくなる場合があります。(使用する粉やレシピ
にもよります。全部のレシピのふくらみがよくなるわけではありません。)
極端によくなるわけではないので通常は問題ありませんが、「ホームベーカリーで1.5斤のパンを焼く。」
と言う場合、無塩バターの場合よりも2cm程度高く膨らむ可能性があります。
イエガーマイスターにどのようなハーブですか?
そのため、「無塩バターでもフタにつきそうな程膨らんでいる。」と言う場合は、「CF40」に変えることで、
上部がフタにくっついてうまく焼けなくなってしまう可能性があります。
ホームベーカリーでご使用の場合は、「5%程度生地量を減らす。」「1斤も1.5斤も焼けるHBの場合、まず
は1斤を焼いてみる。」などの方法で対応してみてください。
明治の「ケーキマーガリン」(無塩)でも試作を行ってみました。(BP6%)
用途が「ケーキ」のせいか「パンに塗る用途のマーガリン」よりは香料が控えめのようで、生地の時点で
多少「マーガリン臭い」感じがして心配になったものの、焼きあがりは「マーガリン臭い」と感じられるほど
ではありませんでした。
「無塩バターもCF40もどうしても手に入らないので、他に代用できるものはないか。」と言った場合には、
代役として使用してみてもよいかと思います。
ただし、使用する量が多いと「マーガリン臭さ」が出る可能性があるので、「パネトーネ」「シュトーレン」
「ブリオッシュ」等の「バターを多く使用するレシピ」では、「ケーキマーガリン」を使用するのは避けた方が
無難だと思います。
また、無塩バターやCF40で「パネトーネマザー粉末(製パン用)」のパンを作成した場合と比較すると、
風味の点では乏しいように感じるので、「牛乳を使用したレシピ」「ライ麦やくるみ・胚芽等を加えてある
素材の風味が強いレシピ」等であれば、風味の物足りなさをカバーできるかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿